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日向夏とは、宮崎県を代表する柑橘類です。

果皮が薄くて甘く、果汁が多くて酸味と爽やかな甘さがが特徴です。

日向夏は、八朔（ハッサク）や文旦（ブンタン）などと同じで、他の木の花粉をつけてやらないと、実がうまく育たない、自家不和合性という性質を持っていて、自分の花粉では結実しません。そのため、受粉作業が必要になります。

来年収穫の日向夏の受粉作業が始まりました。

受粉前です

受粉後で赤くなってるのは石末粉を入れ識別します。

受粉作業とは、他の柑橘品種の花粉を日向夏の花に付けることです。受粉作業には人為的な方法と自然な方法があります。

人為的な方法は、手で花粉を採取して刷毛などで花に塗る方法や、花粉を水に溶かして散布する方法などがあります。

対して、自然な方法は、ミツバチや風などによって花粉が運ばれる方法です。

受粉作業の効果は、結実率や果実の品質に大きく影響します。

結実率というは、花から果実になる割合のことで、結実率が高いと収穫量が増えます。

果実の品質は、果皮の色や厚さ、果汁の量や酸味などに関係します。品質が高い果実を作るためには、これらの作業の一つ一つが大切になってきます。

受粉作業は日向夏の栽培において重要な工程です。

適切な方法とタイミングで行うことで、より多くて美味しい日向夏を育てることができます。

自然界には蝶々や蜂も多く居て、これからが日向夏の蜜を取りに来た時に何らかの花粉が日向夏に付きその実は種有りの日向夏になります。

毎朝、花は開花するので一本の樹に最低でも4回（4日）は受粉作業は続き識別が必要となります。全体で約2週間の根気の要る仕事です。