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種なし日向夏ですか?よくいただくご質問について

2022-04-19

こちらの日向夏は、種無し日向夏ですか?

比較的よく、お問い合わせをいただくご質問です。
この、ご質問に対して、いつも以下のように、ご回答しています。

外山柑橘園、当園の日向夏は「種が少ない」日向夏で、「種無し日向夏」ではありません。「種が少ない日向夏」としてご案内しています。

いつも、このようにお答えするのですが、なかなか上手くお伝えできないなぁ思いつつ、今回は、種が少ない日向夏と、種無し日向夏について、ご紹介したいと思います。

まず、種がない、種なし果実について

種、種子ができずに生育した果実のことを指して、種なし〇〇というふうに言ったりします。本来は、種がある果実だけど、その種があるものに対して、種なし、という表現かと思います。


例えば、

  • 種なしブドウ
  • 種なし柿
  • 種なし枇杷
  • 種なしスイカ
  • 種なしバナナ(黒い点々のような種がないタイプ)

 

種、種子が無いままに、果実が生育・発達することを「単為結実」といいます。

単為結実といわれる現象のほとんどは、人が作り出した状況、つまり、人為的に改良をおこなった結果、種がない状況を作り出していることが、ほとんどです。

ですが自然な状況下でも、本来は種ができる果実でも、単為結実になることは、まれに起こります。ですが、そのような場合、種がない果実は養分を得る必要がない、成長する目的を失うので、それ以上、育たないのが常、自然の形。


ですが、そもそもミカンのように種を見たこと無いような果実がありますが、種子ができにくい、できない果実も存在します。そのような植物は、果実によって増えるのではなくて、接ぎ木や株分けで増えていく、増やしていく仕組みにはなっています。

「種なし〇〇」は、どうやって作られる?

本来の姿は、種がある果実で「種なし」品種が存在するものの、殆どは人為的に種ができないように作られています。

先の

「種なしブドウ」の場合は、花の開花時に「ジベレリン」という植物ホルモンに浸して、受粉なし、受精なしでも、果実を大きくする作用を作り出しています。

本来、種ができる品種で、種なし果実が流通しているものは、人為的に種がない果実として生産されています。そのためには各種の「植物ホルモン」、もともと植物が持っていると言われる」ホルモンを成長調整剤として使用することで、種がない状況と大きく生育する状況を作り出しています。

これらの植物ホルモンは、日本国内においては農薬としての扱いになります。

種無しブドウをつくるためのジベレリン処理は、一つひとつ行いますので、非常に大変な作業になります。ジベレリン処理が悪いということはなく、安全性が確認された形、農業の進歩・進化の形として確立されている生育方法です。

当園の日向夏は「種なし・無核」ではなく、より自然に近いかたちで作った「種の少ない日向夏」

日向夏には現在、小核系、種無し、露地と3種類の日向夏があり、市場に出回ります。

 

  • 小核系=種が少ない日向夏
  • 種なし日向夏
  • ほとんど自然な形で育った露地・日向夏

 

外山柑橘園の日向夏は、「少核系-種が少ない日向夏」です。

 

日向夏は、本来「種が多い」果実なのですが、それだと食べるときに食べづらさを感じてしまったり、種を出す作業が面倒だったりします。

種が少ない日向夏

種がある葡萄よりも、種がなくて種を取り出す手間がないブドウのほうが人気があったりするのも、同じなのだと思います。

ですが、品種としての完全な「種なし日向夏」が存在しませんので、様々な工夫と、それを実現する手間を駆使して、より食べやすく美味しい果実をつくる努力を重ねた結果、たどりついたのが現在の「種が少ない日向夏」。

日向夏の受粉用の4倍体甘夏の花
日向夏の受粉用の4倍体甘夏の花

外山柑橘園の日向夏は、その開花時期に4倍体甘夏という柑橘の花から花粉を取って、それを一つひとつ日向夏に受粉します。

山中のすべての日向夏の花に受粉していく作業、さらに、そこから一つひとつ袋をかけていく作業は、気が遠くなるような作業が続きます。


そうすることで、より自然な形で、自然の恩恵を最大限に受け、もともとは種が多い品種である日向夏を、種が少ない日向夏、小核系日向夏として、より食べやすく、より美味しい果実として生育することができます。


中には、自然の形としてハチや蝶などによる自然の受粉によって、種が多めに入る日向夏があることもあったり、そのことで種が多かったとお叱りをいただくこともあります。

エコファーマー外山柑橘園は、地球に優しい農業を目指しつつ、日々より良い農業の形を求めています。

農薬を使用しないというだけではなく(最適量の農薬、常に選択して使用します)、植物が育つため、果実をつけて生育するためのよりよい生育環境、それらの環境が循環し、末永くこの地で持続できる農業環境を考えながら活動しています。

より美味しく、より安全に、より自然にという形を求めた結果が「種が少ない日向夏」となっています。

商品紹介

みやうらポンカン10kg無選果
みやうらポンカン無選果・大小混合 10kg

※サイズ未選別混合・外皮キズあり、ご家庭用に。

¥4,540(税込)

みやうらポンカン無選果・大小混合 5kg

※サイズ未選別混合・外皮キズあり、ご家庭用に。

¥2,360(税込)

みやうらポンカン 5kg 36玉(M)

Mサイズ規格品。化粧箱入りでご贈答用にも。

¥4,540(税込)

みやうらポンカン 2.5kg 12玉(LL)

LLサイズ規格品。化粧箱入りでご贈答用にも。

¥3,300(税込)



みやうらポンカン・日向夏

日南市宮浦地区に受け継がれるポンカン・日向夏を外山柑橘園直送でお届けします。12月初旬~1月中旬までのポンカン、3月初旬~8月中旬までの日向夏、それぞれ出荷の前の予約販売を行っています。

更には、希少柑橘として人気が集まる「津之輝」が2月~3月ごろ。9月下旬~10月に、宮崎県特産の香酸柑橘類「へべす」も出荷しています。

みやうらポンカン・日向夏

卸売りについて

大変ありがたいことに外山柑橘園のポンカンや日向夏へ、食品、飲料メーカー、レストラン・カフェなど様々な卸売りのご相談をいただきます。

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