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満開の桜のもと日向夏の出荷作業を行っています

2022-03-21

日中の最高気温は20℃を超える陽気が続いていた、ここ日南市宮浦地区。桜の花も、満開となり、風に舞う桜の花びらが毎年の日向夏出荷の最盛期の象徴のようです。

つい先日、3月の初めには日向夏の収穫作業中に、つくしが沢山出てきていたり、山の猪など動物たちの活動が日に日に活発になってきているのも肌で感じる今日この頃です。

日向夏の季節は、収穫作業、出荷作業の他、動物たちとの戦いが昼夜を問わず続く季節でもあります。

春の恵みでもある、日向夏は動物たちにとっても嬉しい味覚であるようで猪や鹿、鶏や猿に食べられてしまわないよう様々な防御と警戒作業が行われます。

先日ご購入いただきましたお客様から、このようなお問い合わせをいただきましたので補足で日向夏情報をひとつ。

▼お問い合わせの内容

無選果・大小混合の日向夏を購入したら、内側の白いフワフワとした部分が薄く、種が多く入ったものがありました。白いフワフワとした皮が薄いものは収穫してから日が経ったものではないですか？

▼ご回答）蜂や蝶が受粉した日向夏には、外皮が厚く種が多く入ってしまうことがあります。

無選果。大小混合の外皮に傷がありますが、ご家庭用として安価に日向夏をお試しいただきたい！そのような趣旨で「無選果日向夏」を販売させていただいています。

これらは、ハウス栽培の日向夏ではなく、いわゆる路地栽培で「種が少ない日向夏」ではありますが、自然に蜂や蝶による受粉があって種が比較的多く入っているものが混ざることがあります。

そのような日向夏は傾向として、外皮が厚くなり中皮のフワフワ部分が薄くなり種が多く感じるものが含まれるようになります。

●当園出荷の日向夏の鮮度について

柑橘園直送、市場に出回る一般的なものよりも収穫からの日数は、短い期間でお届けできるものと思います。収穫後、出荷までの期間は出来るだけ最短でお届け出来るように努めています。収穫～市場へ出荷するタイミング、もしくは、それよりも早く出荷しておりますので、出荷時の鮮度は自信を持って出荷させていただいております。

ただし、無選果品は外皮に小さなキズがあったりするものが含まれますので、輸送中に傷んだり、届いてからの痛み始めが早かったりするものが含まれるケースもございます。

ですが、無選果といいましても、規格品（傷無しの良品）と比較すると見栄えが多少悪いのですが、出荷する際には、痛みの原因になるような目視できるキズなどには、十分に注意して「無選果品」として選果しています。

輸送時の痛みを考慮して、それぞれ多少ですが多めに詰めて出荷させていただいております。

お手元に届きましたらビニールなどに入れて冷蔵庫の野菜室など冷暗所にて保存していただきますと2週間程度ご賞味いただけます。

また、味の程度や品質につきましては、どこまで手をかけて栽培しても一つひとつの果実に、それぞれ個性といいますか個体差があることも事実ですので、選果品の日向夏と違うのは、そのような個体が含まれることもあることをご理解いただきますようお願いします。

外皮にキズやシミがあったり、蜂や蝶が受粉していたり、それも個性といいますか、味わいの一つとしてお楽しみいただけたら幸いです。

以前は、無選果品を「訳あり品」として表記していたのですが、ここ数年「訳あり」といった表記を行わずに無選果品として、ご紹介させていただいております。無選果品も規格品・良品と同様に自信をもってお届け出来るよう日々、研鑽に努めています。

エコファーマーとして出来るだけ自然に優しい栽培方法を実践する中で、より美味しい果実の栽培に取り組んでいますが、完全管理のハウス栽培下での収穫とは違ったバランスも、自然と相談しながら、試行錯誤を繰り返しながら取り組んでおります。

白いワタを食べる珍しいフルーツ、日向夏

旬のフルーツは、味わいはより甘く、みずみずしく、種類もどんどん増えています。今こそおうちでフルーツ生活！知って得するプロのコツを、フルーツクチュリエ（フルーツを熟知した人）の森山登美男（もりやま・とみお）さんが毎月お届けします。2月号では、フワッとした白いワタがほんのり甘い、宮崎県を代表する果物の日向夏を取り上げます。